関西医科大学第二内科 関西医科大学
・私たちの心臓はどんな役割、仕組みを持っているの? ・心筋梗塞とは・・・
・狭心症とは・・・ ・心臓によくない因子とは
・日常生活について ・心不全について
   
◆日常生活について
**入浴について**
急激な温度差は全身の血管を収縮させ、心臓に負担をかけます。風呂場や脱衣所をあたためて、温度差がないようにしましょう。
 特に、寒い冬場は保温につとめ、風邪をひかないように注意しましょう。
 ぬるめのお湯(38〜40度)に、短時間(10分程度)で入るようにし、できれば一番湯は皮膚への刺激も強いのでさけるようにしましょう。
(もし一番に入られる場合は、シャワーを流し浴室内を温めるようにしましょう。)
 入浴時のかけ湯は足からかけ、つかるときも肩までつからず胸ぐらいにしたほうが心臓への負担も軽くなります。また洗髪時、心臓を圧迫する前かがみの姿勢は避け、できればシャワーを利用しましょう。
 食事や散歩などの労作前後には入浴しないようにし、また、入浴後は安静にしましょう。
**排泄について**
便秘で力むと血圧が上がり、心臓に大きな負担がかかります。便の状態をみながら、下剤の量を調節1日1回の排泄習慣をつけましょう。また、腸の働きをよくする繊維質の多い食品をとるのもよいでしょう。
≪繊維質の多い食品≫
アスパラガス、ごぼう、セロリ、大根、かぼちゃ、いちご、柿、りんご、さつまいも、もも
 冬の夜にトイレに行くことは、急激な体位の変化と温度差により心臓に負担をかけます。できれば、トイレに行かれるときは暖房をいれるか、暖かい服装でいくようにしましょう。
**運動について**
運動は前述しました危険因子の予防に役立ちます。
運動選びのポイント
1 無理なく続けていくことができる
2 全身の筋肉を使うもの
3 楽しく苦痛なくできるもの
これらの条件を満たし気軽にできるものとして、散歩は最適かと思われます。
**運動時の注意点**
・食直後は避け、1〜2時間はあけるようにしましょう。
・ジョギング、サイクリングなどは急に行わず、準備体操を行わず、準備を行い、終わった後も整理運動を行いましょう。
・寝不足や体調の悪いときは無理をせずに休みましょう。
運動の前後には、脈を1分間はかってみましょう。脈がとんだり、リズムがバラバラのときは受診時に医師に報告して下さい。
くわしくは、「心臓リハビリテーションについて」をご覧下さい。
**旅行について**
・自分の体調に合わせて、ゆとりを持った行動をとりましょう。団体旅行の場合は特にまわりにあわせてしまうため、気づかない間に無理をしてしまいがちになります。
・内服薬、ニトロペン、保険証は忘れずに持っていって下さい。
・海外旅行をされる場合は、出発前に主治医に予定を話し、病状や内服薬などについて英文で書いてもらい持って行かれると安心です。
・旅行中の食事は、コレステロールや塩分を多くとりがちになりますので、量や味付けに気をつけ、残すことも大切です。
**仕事について**
 理想的には退院後しばらく自宅で静養し、心臓リハビリテーションで運動しながら、徐々に仕事や家事に復帰されるのがよいでしょう。ただし、心筋梗塞の程度や、治療内容によって、退院後の生活レベルは多少かわります。また、ご自身の性格や社会状況にもよります。あせらず、気長に、主治医と相談しながら始めていって下さい。
 関西医科大学では、可能であれば退院後時に運動負荷試験を受けていただき、あなたの心臓の働き具合をチェックします。その結果、どの程度の運動や労作可能かある程度わかります。またその後、リハビリテーションや日常生活で体力が回復すれば、動ける範囲が大きくなることもあります。定期的に、運動負荷試験など体力や心臓の働き具合を確認していきましょう。
 仕事では、肉体的な疲労のみならず、精神的な疲労も心臓には大きく影響します。極度の緊張やトレスは心臓病の大敵です。ストレスのたまらないゆとりある生活を心がけて下さい。過度なスケジュールやオーバーワークは控えましょう。
◆心不全について
心不全とは、心臓のポンプの働きが弱って、血液を送り出すのが弱くなってしまうことです。
◇心不全の初期症状◇
1, 体重が1〜2週間で2〜3kg増えた。
2, 全身がだるくて、体を動かすのがしんどい。
3, 夜、まっすぐ上を向いて寝るのがしんどい。
4, 寝ているとき息苦しくなって、上半身を起こしているとき楽になる。
5, むこうずねや足の甲にむくみができて、靴下の後がはっきりつく。
6, 昼間尿回数が減って、夜中にトイレに行きたくなる。
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